平成11年11月1日、多くの方々の力をお借りして、「たむらソーシャルネット」は歩き出しました。
この間、介護保険制度の始まり、成年後見制度の大きな見直しをはじめ、子ども、障がいを取りまく福祉の環境は大きく変化してきました。
そのなかで、「たむらソーシャルネット」として、なにをすることができるのか常に問い続けながら、多くの実践を積み重ねてきました。
その多くの実践は、「たむらソーシャルネット」を活用してくださる方々の側の問いかけから始まったものがほとんどでした。
「こういうこと、やってくれるところないんだけど・・・・」
「こういう相談をきちんと納得がいくまで向き合ってくれる?」
など、確かにありそうで、実際にはないと思われる「狭間」か、あるいは「十分に気づけずに通り過ぎたこと」かもしれないという事柄ばかりでした。
ただ、どのような実践を行うときにも、「理念」を一番の根拠におきながら、取り組んできました。
「利用者主体の自律した生活を実現する、具体的な支援をします。」
私たちの理念も、ごくあたり前のことのようで、しかし現実には貫くことが難しいという面も持ち合わせています。
福祉の領域で、すでに実践を積んでおられる方、福祉とは異なる他の領域での専門家、そして様々な機関から問いかけられる「宿題」は、結果、私たちを少しでも役に立つ社会資源となっていけるよう育てていただいている大きな「種」だと考えております。
その「種」が大きく成長していけるよう、私たち自身が知識や技術を身につける努力は日々続けてまいりたいと考えています。
私たちは、これからも問いかけられた「宿題」を大切に、大阪というこの地で、役に立つ社会資源として成長していけるよう、理念とともに、今後も「宿題」に真摯に向き合っていきたいと考えております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
代 表 社会福祉士 田村 満子